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強迫行為をやめても大丈夫と思えないワケ

こんにちは。鈴木です。

 

よく強迫性障害の認知行動療法は、強迫行為をやらなくても大丈夫だと思えるようになること、と誤解されやすいのです。

例えば・・・

・鍵をかけたときに確認しなくてもかけたことがわかる

・4の数字を考えても、不幸なことは何も起こらないとわかる

・汚いものを触っても、病気になったり、人にうつすことはないとわかる

こんなことを目指して治療をしているとなかなか良くなりません。

 

なぜ強迫行為をやめても大丈夫だと思えないのか?

不安なことは起こらないことをアタマでわかろうとするのは、結局「大丈夫かどうか」を確認しようとしているわけですから。

「大丈夫」と安心を求めて悪循環になる、アタマでわかっていても不安なのが強迫性障害。

理屈で強迫をねじふせようと思っても無駄。

「鍵をかけた感覚は誤解かも」

「やっぱり嫌なことがあったけどそのせいかも」

「危険なウィルスがいる可能性はゼロではないし」

いくらでも、強迫観念は新たな不安を出してきます。

強迫行為をやめてみても大丈夫だなんて思えないでしょう。

強迫行為をやめても大丈夫かどうかはっきりさせようとするのも確認みたいなものなので良くならないのです。

むしろ不安が強くなるんじゃないですか。

 

「確認しなかったら大丈夫だってわかるんですよね」

「不幸なことは何もないってわかるんですよね」

「危険なことは起こらないってわかるんですよね」

「何も起こらないから大丈夫だって保証してくれたら認知行動療法やります」

この質問は確認かもしれませんよ。

 

強迫性障害の不安の治し方

強迫性障害の治療の基本は「不安に慣れていくこと」です。

鍵をかけたかどうか不安な時、不幸になるのではと思った時、汚いと思った時。

そんな時のいや~な感覚に慣らしていくのです。

何度もやってみてください。

大丈夫かどうかもあまり考えなくなって、強迫観念が浮かんでも流せるようになってきます。

結果として「まぁ、大丈夫だろ」と思えることがあるかもしれませんけどね。

触っていなくても触ったかどうか不安 そんな不潔強迫の治し方

こんにちは。鈴木です。

 

洗浄・不潔強迫は汚いと思っているものを触っていなくても不安で洗うこともあります。

明らかに遠い場所にあるものに「もしかして触ったかもしれない」と考えます。

考えるだけで不安になり洗ってしまうのです。

 

周囲に「触ったかな?」と確認します。

「触っているわけないじゃん」って言われても納得いきません。

そのうち、動くたびに何かに触ったかどうかを確認しないと動けなくなります。

 

「触っていない」って思い込もうとしてもダメです。

そんなこと考えても「いや、触ったかも」となるだけ。

触ったかどうかわかるようになるためにはどうしたらよいか?って考えるとまずうまくいきません。

いくら考えても「もしかしたら・・・」「自分の記憶がないうちに」といくらでも理屈をくっつけます。

基本的に強迫性障害はアタマで大丈夫かどうかなど理由を考えてもムダです。

 

どうやったら治るのか

基本的な克服方法は、洗浄・不潔強迫のやり方と一緒。

・汚いと考えているものに触っていく

・キレイにしておきたい場所を汚す

・手や体を洗わない

 

ぜ~んぶ汚い、汚した、触ったって思えるようにしていくのです。

これをやっていくと、きれいかきれいじゃないか、触ったか触らないかがどうでもよくなります。

周囲は本人から触ったかどうか、キレイかどうか聞かれても「触ってないよ」とか「キレイだよ」とか言ってはいけません。

「触ってもう汚れたよ」とか「さぁね」と答えるようにしましょう。

キレイかどうか理屈でわかるというより、汚いという不安や嫌な感覚に慣らしていく訓練と考えてください。

 

長い間悩んでいても、重症度が高くても強迫が良くなる人とは?

こんにちは。鈴木です。

強迫性障害の治療をやってきて感じていること。

良くなるかどうかはどれくらい長い間強迫で悩んでいるかどうか、その人の重症度がどうかは、必ずしも関係しないということ。

大事なのは勇気をもって認知行動療法をやるかどうかかなって思います。

長い間悩み、さらに重症度が高いと「こんな生活が嫌だ!」と考えます。

そうすると認知行動療法をやろうとする覚悟がつきやすいのかもしれません。

逆に悩んではいるけれどある程度日常生活が過ごせていたり、周囲をまきこみながらも生活できていると「まぁ、今のままでもとりあえずやれているからわざわざ苦痛な認知行動療法やらなくも・・・」「もっと怖くない方法ないのかなぁ」って思う人もいるかもしれません。そうするとなかなか強迫がよくなりません。

そういう意味ではある程度おいつめられていないと「もう認知行動療法やるしかない!」って思いにくいかも。

家族が強迫行為に応じなくなると、少しモチベーションが上がる人もいます。

出来れば自分から「良くなって○○したい!」「このままじゃ嫌だ!」と、思って、認知行動療法をやってもらった方がよいですのが。

やってしまえば強迫性障害は結構改善します。

勇気をもって認知行動療法に挑戦してみてください。

強迫性障害の重症度をチェックしよう

こんにちは。鈴木です。

自分の強迫がどれくらいの重症度か知っておくとよい時があります。

治療をしたときにどれだけよくなったかがわかりますからね。

そこでよくやられている強迫のテストをご紹介。

1~10まで質問がありますので、合計点数を出してみましょう。

 

1.強迫観念にとらわれている時間は一日のうちどのくらいでしょうか?強迫観念は一日のうちに何回ぐらい起こりますか?

0点 全くない。

1点 一日に1時間以内、あるいは一日のうち時折生じる程度。(一日に8回以下)

2点 一日に1時間から3時間、あるいはしばしば生じる。(一日9回以上。しかしほとんどの時間は強迫観念にとらわれているわけではない)

3点 一日に3時間から8時間、あるいは非常にしばしば生じる。(9回以上でしかも一日のほとんどの時間を占めている)

4点 一日8時間以上、あるいはほとんどいつもある。(多すぎて数え切れず、しかも1時間のうちに必ず何回かは生じる)

 

2.社会的な活動や仕事をするうえで、強迫観念がどのくらい障害になりますか?(強迫観念があるためにできなくなった活動やあまりしなくなったことがあるかどうか考えてみてください

0点. 全くない。

1点. 軽度。社会的な活動や職業生活のうえでは少しばかり障害があるが、生活全体としてはうまくいっている。

2点. 中等度。社会的な活動や職業生活のうえでは明らかな障害をきたしているが、なんとか自分で工夫してやっている。

3点. 重度。社会的な活動や職業生活に著しい障害がある。

4点. 極度。何もできなくなっている。

 

3.強迫観念が生じるとどのくらい苦痛を感じますか?

0点. 全く感じない。

1点. 軽度。めったに苦痛を感じない。あるいはあまり苦にならない。

2点. 中等度。しばしば苦痛となるが、なんとか我慢できている。

3点. 重度。しょっちゅう苦痛を感じ、著しい障害となっている。

4点. 極度。ほとんど常に苦痛であり、そのために何もできなくなっている。

 

4.強迫観念に対して抵抗するためにどのくらいの努力をしていますか?強迫的な考えが頭に浮かんできたときに、それを無視しようとしたり、注意をそらそうと何回ぐらいこころみますか?

0点. いつも抵抗しようとしている。(あるいは、症状が軽いために、積極的に抵抗する必要がない)

1点. たいていの場合は抵抗しようとしている。(半分以上は抵抗している)

2点. 少しは抵抗しようとしている。

3点. 強迫観念が生じても、コントロールしようとはしない。しかし抵抗しないことにためらいは感じている。

4点. すべての強迫観念にすっかり抵抗をやめている。

 

5.強迫観念をどの程度コントロールできていますか?強迫的な考えをどの程度うまく中断したりそらしたりしていますか?

0点. 完全にコントロールしている。

1点. かなりコントロールしている。いくらかの努力と集中力で強迫観念を止めたりそらしたりできている。

2点. ある程度コントロールできる。強迫観念を止めたりそらしたりできるときもある。

3点. あまりコントロールできていない。強迫観念を止めることはめったにできず、相当な努力をしてやっと注意をそらすことができる。

4点. コントロールできない。ちょっとの間強迫観念を無視することすらめったにできない。

 

※質問に出てくる「強迫行為」について

強迫行為とは、無意味であるかやりすぎであるとわかっていても、どうしてもしないといけないと感じる振る舞いや行為のことです。頭の中で「大丈夫に違いない」「ちゃんとできているのかな」「不安を消すために呪文を唱える」など繰り返し考えることも強迫行為に入ります。

 

6.強迫行為を行っている時間はどのくらいでしょうか?一日のうちに何回ぐらい強迫行為を行いますか?

0点. 全くしない。

1点. 一日に1時間以内、あるいは一日のうち時折行う程度。(一日に8回以下)

2点. 一日に1時間から3時間、あるいはしばしば行う。(一日9回以上。しかしほとんどの時間は強迫行為をおこなっているわけではない)

3点. 一日に3時間から8時間、あるいは非常にしばしば行う。(9回以上でしかも一日のほとんどの時間を占めている)

4点. 一日8時間以上、あるいはほとんどいつも行っている。(多すぎて数え切れず、しかも1時間のうちに必ず何回かは行う)

 

7.社会的な活動や仕事をするうえで、強迫行為がどのくらい障害になりますか? 

0点. 全くならない。

1点. 軽度。社会的な活動や職業生活のうえでは少しばかり障害があるが、生活全体としてはうまくいっている。

2点. 中等度。社会的な活動や職業生活のうえでは明らかな障害をきたしているが、なんとか自分で対処できている。

3点. 重度。社会的な活動や職業生活に著しい障害がある。

4点. 極度。強迫行為の他は何もできなくなっている。

 

8.強迫行為を行うのを邪魔されたらどのように感じるでしょうか?どのくらい不安になるでしょうか?

0点. まったく不安ではない。

1点. 強迫行為を邪魔されると、ほんの少し不安になる。

2点. 強迫行為を邪魔されると不安になるが、なんとか耐えられる程度である。

3点. 強迫行為を邪魔されると非常に不安になって障害をきたす。

4点. ちょっとでも強迫行為を減らそうとされると極度に不安になって何も手につかない。

 

9.強迫行為に対して抵抗するためにどのくらい努力をしていますか?どのくらいしばしば強迫行為を止めようと試みていますか?

0点. いつも抵抗しようとしている。(あるいは、症状が軽いために、積極的に抵抗する必要がない)

1点. たいていの場合は抵抗しようとしている。(半分以上は抵抗している)

2点. 少しは抵抗しようとしている。

3点. コントロールしようとしないでほとんどすべての強迫行為を行っている。しかし抵抗しないことにためらいは感じている。

4点. すべての強迫行為にすっかり抵抗をやめている。

 

10.強迫行為をどの程度コントロールできていますか?強迫的な儀式を止めるのはどの程度うまくいっていますか?

0点. 完全にコントロールしている。

1点. 普段は、いくらかの努力と意志の力で強迫行為や儀式を止めることができる。

2点. 時には強迫行為を止めることができるが、かなり難しい。

3点. 強迫行為を少しの間ならば我慢できるが、結局は最後まで行ってしまう。

4点. 強迫行為を行うのをほんの少しの間でも我慢できない。

 

質問1~10の合計点数の結果

0~7点 正常

8~15点 軽症

16~23点 中等度

24~31点 重症

32点以上 極めて重症

 

どうでしたか?

正確とはいかないまでもおおまかな重症度はわかると思います。

治ったようなつもりでもいても実際は良くなっていない結果となった人は、もう少しがんばって治療していきましょう。

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